文=佐伯要、写真=斉藤豊 
今秋リーグ戦の立大との開幕戦で逆転サヨナラ3ランを放った谷田。今季5本で通算15本塁打[歴代12位タイ、10月12日時点]とパンチ力に加え、勝負強さも併せもつ
「打撃をすべて変えよう。一から作り直そう」
谷田成吾は、この夏、大きな決断をした。
慶應義塾高では同校で初めて1年生から四番を務め、76本塁打を放った左の長距離砲。慶大では1年時こそ東京六大学の投手のレベルの高さに苦しんだが、2年春からレギュラーとなり、3年秋までに打率.275、9本塁打、39打点を記録した。
だが、4年春は打率.146、1本塁打、7打点に終わった。この不振により、「変えなくても打てる」と頑なに貫いてきた打撃フォームを修正した。まず、打つときに投手方向に突っ込むクセを直した。タイミングの取り方も、早く始動して長く球を見るように変えた。そして、東京六大学の全投手の全球種・コースを想定しながらバットを振り続けた。
「この夏は、もうこれ以上やることがないというくらい練習しました」
こうして迎えたラストシーズン・・・
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