楽天・星野副会長が巨人・高橋新監督へ“辛口エール”
世代を超えた6校による交流に、あらためて絆の深さを感じた。1925年秋に帝大(東大)が加盟し、東京六大学リーグが誕生して今秋で90年。昨年、80年を迎えたプロ野球よりも歴史が長く「日本野球の原点」とも言うべき存在だ。12月6日、連盟結成90周年記念祝賀会が都内のホテルで開かれ、約1500人が出席した。
祝宴の冒頭はやはり、この人だった。立大OBでミスタープロ野球・
長嶋茂雄氏(79歳)のインタビュー。「90周年、本当におめでとう!」と笑顔を見せると、恩師・砂押邦信監督の猛特訓、当時最多の通算8号本塁打、リーグ連覇の思い出を語った。そして、話題は六大学から
巨人へ。慶大OBの
高橋由伸新監督(40歳)を前にして「巨人らしい野球をやってほしい」とエールを送った。

立大OBの長嶋氏も元気な姿で会場に姿を見せ、インタビューでは学生時代の思い出を語った。また、巨人・高橋新監督へも「巨人らしい野球をやってほしい」と、かわいい後輩へ激励の言葉を送っていた
今パーティーで最大の見せ場となった6校OBが登壇したトークショーでも、その中心は時の人である高橋監督だった。司会役の東大OBのNHK・大越健介氏(54歳)に指導方針を問われると、高橋監督は「何でもかんでも、押しつける時代ではない。意思を尊重しながら、個性を伸ばしたい」と話した。これに“待った”をかけたのが、明大OBの
楽天・
星野仙一副会長(69歳)である。
「個性を尊重?われわれはそんな時代ではなかった。殻を破ってきたのが私たち。個性を尊重して若い人の話を聞くと失敗します」

トークショーの主役はやはり、楽天・星野副会長。東京六大学の先輩、プロ野球監督経験者として、高橋新監督へ激励の言葉を送っていた
監督経験者からのアドバイスに、高橋監督は「星野さんまではいかないにしても、厳しい自分を出していければ」と、すぐさま軌道修正。さらに星野副会長は「六大学出身の監督は彼だけなんです。六大学から誰かなってくれよ!」と後輩たちを叱咤激励すると、最後に高橋監督へ「来年は巨人を注目しています。思い切ってやってください!」と優しい言葉で締めた。
さて、リーグ戦90年の歴史で優勝がないのは東大のみである・・・
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