抑えとしての適正も見せた長身左腕

今春リーグ戦では抑えとしての適性も示した。今後、どこまで成長するか楽しみだ(写真=井田新輔)
190センチ86キロの恵まれた体格を誇り、大学球界屈指の長身サウスポーとして注目を集める明大の
上原健太。広陵高校時代は1学年上で、早大から
日本ハムに進んだ
有原航平の陰に隠れがちだったが、大学進学後は球威が増し、今年秋のドラフト会議で
巨人などが上位指名候補にリストアップする存在に成長した。
しかし、今春のリーグ戦ではチームが秋春の連覇を逃し、自身としても満足のいくシーズンではなかった。8試合に登板して3勝2敗、リーグ2位の防御率1.46と数字だけを見れば悪くないが、最も長く投げた試合で5回。先発完投したことがなく、長いイニングを投げずに終わった内容は、明大でエースナンバーと言われる背番号「11」を背負う左腕にとって不満が残る。
つまずきは、開幕前の左手人さし指裂傷のケガだった。ブルペンで思うように投球ができず、投げ込み不足のままシーズンを迎えた。今季初登板となった4月12日の東大2回戦では先発し、5回を終え75球を投げたところで、3安打無失点ながらマウンドを譲った。試合後は「まだ投げていないので、肩自体できていない感じです。気持ちとして、万全じゃない状態に不安がある」と調整不足を認めた・・・
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