昨オフ、積極的に補強に動いた2014年のセ・ーグ最下位ヤクルトが、今季のセ王者に輝いたように、「ストーブリーグを制するものがペナントレースを制す」といっても過言ではない。まだまだ移籍市場真っただ中ではあるが、12月第2週を終えた時点での、各球団の補強状況をチェックしていこう 楽天・今江の獲得に成功も四番候補はいまだ不在
[補強ポイント] ・40本塁打を期待できる四番
・計算できるクリーンアップ候補
チーム85本塁打はパ・リーグ最下位、チーム打率.241、463得点はともにリーグだけでなく12球団ワースト……。そんな克服すべき課題がここまでの補強では間に合っていない。
2年連続最下位に沈んだチームの最大の弱点は攻撃力の弱さ。
梨田昌孝監督が就任時から球団にリクエストしている「40本塁打が期待できる四番候補」の獲得にはいまだ至らず。もちろんチームは水面下で調査しており、12月上旬にアメリカで行われたウインターミーティングに立花陽三球団社長、駐米スカウトらが参加し、各選手の情報収集に努めた。その中で13年に
楽天をリーグ優勝、日本一に導いた
マギー(現在FA)の動向に注目しているとの情報もある。

チームの補強ポイントと合致するのがこの男。もし3年ぶりのチーム復帰が実現すれば大きな戦力になる
広島から自由契約になった
栗原健太をテスト入団させ、
ロッテからFAの権利を行使して移籍した
今江敏晃ら実績ある選手の獲得には成功した。しかし、最も重要なのは長打力に秀でたパワーのある四番打者候補。それには新外国人選手と契約をまとめるしかない。
メジャーの大砲を探しつつ、日本野球への順応性があるかどうかも来シーズンの成績を左右する大きな要素と言える。14年の
ユーキリス、15年も66試合で打率.226、7本塁打、18打点に終わった
サンチェスはまったく力を発揮できず、助っ人の補強は2年続けて大失敗に終わった。逆に2年前のA.
ジョーンズ、C.マギーのように、外国人打者たちが機能すれば、伸び盛りの若手や中堅が多い投手陣に安定感はあるだけに、ペナントでも十分に勝負できる力はある。
とにもかくにも打者補強が成功しなければ、巻き返しを誓う16年も厳しい戦いを余儀なくされる。
[2015→16決定済み補強状況] 山内壮馬 投
中日 テスト
金無英 投
ソフトバンク テスト
R.リズ 投 パイレーツ FA
川本良平 捕 ロッテ テスト
今江敏晃 内 ロッテ FA
栗原健太 内 広島 テスト
日本ハム・投手陣の穴を埋める外国人の見極めがカギ
[補強ポイント] ・球威のあるセットアッパー
・先発ローテーション候補
11人の選手が退団した中で、獲得したのは・・・
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