毎年恒例のシーズン回顧の1回目は、最下位に終わった楽天とDeNAにスポットを当てよう。楽天は6月26日に勝率4割台に落ちると再び勝ち越せなかった。一方のDeNAは一時は首位に立ちながら最後は最下位に転落してシーズンを終えた。また楽天・大久保博元、DeNA・中畑清の両監督は閉幕と同時に退任。楽天は梨田昌孝監督、DeNAはアレックス・ラミレス監督の下で再出発する。 楽天・最後まで打順を固定できなかった1年

主力にケガ人が相次ぎ、苦しい戦いを強いられた楽天。大久保監督も1年で退任となった
楽天は15年のシーズンに投打合わせて延べ2858人を起用。これはパ・リーグで最多の数字である。
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西武 2833人
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オリックス 2816人
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ロッテ 2793人
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日本ハム 2791人
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ソフトバンク 2738人
その理由はメンバー交代が頻繁であり、打順も毎日のように目まぐるしく変更したからだ。三番打者は11人、四番打者には7人を起用していた。結果は三番の通算打率は.271で11本塁打であり、四番は.254で21本塁打だ。年間のチーム打率は.241の楽天だけに、苦心の打順編成はそれなりの効果は挙げていたことになる。
ただし、長打力が物足りなかった。三番に44試合で起用された
銀次は打率は.303だが、本塁打は1本だけ。
松井稼頭央も三番に座った27試合で1本塁打だけである。
チームは入団6年目の
中川大志を四番に定着させようとしたが、四番で先発した14試合で打率.167と結果を出せなかった。中川が初めて四番に起用されたのは5月21日の日本ハム戦で、7試合目の6月4日の
ヤクルト戦で2本塁打放ったが、その後の7試合に26打数1安打とあっては6月21日のロッテ戦を最後に再び四番を打つことはなかった。
楽天の四番はこれまで移籍組や外国人選手の指定席であった。大久保監督はそこに右の自前の大砲を据えようとしたが失敗した。また15年の楽天四番打者の打率.254の日本人選手と助っ人の成績はこうだ。
▼外国人選手 340打数98安打14本塁打.288
▼日本人選手 175打数33安打7本塁打.189
外国人選手抜きでは成り立たないのがチームの現状だ。
百年の大計に立った強化策が必要
楽天はここにきてロッテの
今江敏晃を迎えた・・・
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