オリックス・バファローズは7月2日、
丸毛謙一外野手の現役引退を発表し、翌3日のウエスタン・リーグの
広島戦(神戸サブ)で引退試合を行いました。今年2月5日の春季キャンプでの練習中に丸毛選手の頭部に打球が当たりました。キャンプ地から車で10分ほどの宮崎大学医学部付属病院で「急性硬膜外血腫」と診断され、ただちに開頭手術を受けています。同行したチームドクターが「(移動が)30分かかっていたら最悪の事態になっていたかもしれない」と命に関わるほどのケガが、この時期での引退の背景にあります。

巨人の育成選手を経て、14年からオリックスに支配下選手として加入した丸毛。昨年の開幕戦では代走で出場し、糸井の二塁打で一塁から生還した[写真=小山真司]
リハビリを開始したのは4月中旬でした。神戸大学医学部付属病院の主治医は「気持ちとしては復帰のお手伝いをしたい」と言いつつも「コンタクトスポーツなら絶対ダメ」と頭部への衝撃に細心の注意を払いながら選手生活を送ることになるとの見解を示していました。球団はその後、複数回本人との話し合いの場を設けています。現役続行か引退か、不測の事態が起きたときのことを踏まえ、最終的に丸毛選手本人に判断を委ねました。
大阪桐蔭高から大阪経済大に進み、2010年のドラフト会議で巨人から育成8位で指名されました。持ち前の俊足に可能性を示しながら13年オフにオリックスに加入し、昨季、代走として一軍初出場、得点も記録しました。今季も貴重な走塁のスペシャリストとして期待していました。まだ26歳。相当、悩んだと思います・・・
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