昔のキャンプは疲れたからとすぐには寝られない

当時キャンプでカケさん[写真左]と同部屋だったときに一緒に先輩にいたずらするなど、いい思い出が残ってるわ。ちなみにいたずらをしたのは真弓さん[写真中]ではないよ(写真は甲子園での貴重な3ショット)
1月31日、沖縄に着いた。キャンプ取材よ。所属するデイリースポーツ新聞社のキャンプ評論のための沖縄入り……。さあ、あと1日でプロ野球の元旦を迎える。そんな神聖な気分と、ワクワクする楽しみ。これがキャンプ1日前というものだし、ユニフォームを脱いだあとも、この思いは変わらない。
まあ、キャンプインといっても、すぐに評論でどこが変わったとか、新戦力が現れた……とかは判断しにくい。ということで、今週号は「ではキャンプあるある」でどうですか……という指令が下った。長い間、キャンプを経験したから、いろいろあった。あまり口にできないようなこともあったし、それを今だから……ということで、明かしてみてくれ。そういう要請だったけど、そら、アカンよな。迷惑がかかる人もいるし、これは言えない。ただ、キャンプの今と昔を比べて、現在のキャンプの快適さを表すことくらいはできる。そういうことで、
岡田彰布流のキャンプあるある……を綴っていこうと思う。
いまでこそキャンプの宿舎は高級ホテル、そして1人部屋が常識になっているけど、オレが入団したころは違ったもんね。
阪神といえば高知県の安芸。そこで宿舎といえば東洋館という旅館だった。阪神が古くから宿舎にしていた宿で、ここでは1人部屋なんてなかったわ。4人1部屋、さらに若いころは6人部屋。それも先輩と同じ部屋だから、そら、気を遣うわな。先輩より先に寝たら怒られるし、身の周りの世話をしないといけない。気が休まるときがなかったわな。
でも練習はすごかった。いまでも思い出すのが
平田勝男(現阪神チーフ兼守備走塁コーチ)が2、3年目の時期、オレと平田はホンマ、無茶苦茶、練習した。ユニフォームはいつもドロドロ。練習時間の最後まで動いて、ヘロヘロになって宿舎に戻る。着替えて、メシを食って、そしたら集合がかかる。旅館の中庭に打撃コーチが待っていて、すぐにバットスイングよ。それが延々続く。バットを振り続けて、もう体に感覚がなくなったころに終了となるわけだが、そこから部屋に戻っても、先輩がいるわけ。疲れたからといって、すぐに寝れない状況なんよ。
ただ、ね。これだけは言っておく・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン