キャプテン、選手会長などの立場に立てるのは、実績と信頼、リーダシップがある者のみ。そしてその立場ゆえに、多くのプレッシャーや責任と日々戦っている。そんな選手たちがチームに与える影響は非常に大きい。彼らの言葉に背中を押され、今まさにプロ野球でその苦難に立ち向かっている選手たちが胸に刻んだ言葉をここで紹介する。 宮本慎也「中心選手は休んだらいけないんだ」
ヤクルト・川端慎吾 『宮本さんから口酸っぱく言われたのは「少々の痛みでも休むな。中心選手は休んだらいけないんだ」という言葉です。無理をしろという意味ではなく、試合に出続けるには体のケアをしっかりしろということ。昨年はシーズン中の休日は1度も欠かさず、宮本さんに紹介していただいた治療院に行きました。わずかな体の変化も見落とさないように、状態が良くても診てもらっていましたし、その結果、初の140試合以上に出場。今ではその言葉が体に染みついています』
鈴木大地「欲しいのは、チームの勝利だろ!」
ロッテ・井上晴哉 『1年目の昨季、開幕の前後に主将の大地と合言葉を言い合ってました。「欲しいのはヒットか? ホームランか? 違うだろ、チームの勝利だろ!」って。僕は開幕からずっとヒットが出なくて、結果を求め過ぎかけていましたが、大地の言葉で何とか平常心を保てた部分があるんじゃないかなと思います。同い年だけど、2年続けて全試合に出て、言葉でもプレーでも引っ張る。今年も主将だし、彼を見習うところは多いですね』
栗山巧「過去の自分のYES、NOの選択の結果が、今の自分である」
西武・永江恭平 『栗山さんの言葉は1つひとつが本当に印象に残ります。中でも「過去の自分のYES、NOの選択の結果が、今の自分である」には影響を受けています。例えば、今の自分には何が必要なのか。ゲームで遊ぶことなのか、打ち込むことか。そこで間違いない選択を常にしていけば、自ずと24時間の中の最大限を野球に費やせる生活になると思います。「この世界はすべてYESかNOだ。“やりたいけどやらない”はない。やればやったなりの未来が待っている」と。栗山さんが言うと、なおさら説得力があります!』
鳥谷敬
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