12球団のフランチャイズ球場はそれぞれ特徴があり、あの手この手で訪れるファンを楽しませてくれる。中でも今季、横浜スタジアムとZOZOマリンスタジアムが大きく進化し、例年以上の集客を誇っている。そんな2つの球場の魅力を山崎康晃(DeNA)、井上晴哉(ロッテ)をナビゲーターに紹介していこう! 写真=高塩隆、BBM 
グラウンドでプレーする僕らも印象がガラリと変わりました。一段と声援の大きくなったハマスタで活躍できるよう頑張りたいです!
人口370万人の大都市、横浜の中心に位置し、目と鼻の先に海が広がり、隣には中華街。駅からのアクセスも良好。こうした抜群のロケーションにある横浜スタジアムは1978年の開場以来、多くの地元の人々に愛されてきた。
オープン当時は、ブルーのフェンスとオレンジのスタンドが都会的で、横浜のイニシャルをモチーフにしたY字型の照明塔も特徴的だった。78年4月4日のこけら落としでは、斉藤明雄が
巨人を相手に、完投勝利を飾ったのはファンの間では語り草だ。
しかしながら、1998年、ベイスターズのセ・リーグ制覇&日本一をピークに球団の成績は徐々に低迷する。それにともないファンの足もスタジアムから遠のき、2005年ごろのスタンドには閑古鳥が鳴いていた。状況が変わったのがDeNAへと新たな球団に生まれ変わった12年だった。徹底したファンサービスで集客アップを目指すとももに、それを実現させるための“舞台装置”として、誰もが楽しめるスタジアムへと変貌していった。16年には球団がスタジアム買収し、その動きはさらに加速。観客動員数は右肩上がりに増え、18年には球団初の年間200万人を突破(202万人)、11年の101万人からは約1.8倍にふくれあがった計算だ。
開場から41年目を迎えた今年、横浜スタジアムは生まれ変わりの途中にある。ここ数年、地域のランドマークとなるような「コミュニティボールパーク」化構想を掲げてさまざまな改修を進めてきたが、20年に東京オリンピック・パラリンピックの野球、ソフトボール競技のメーン球場となることが決定している。それにともない、世界に誇るべき“ボールパーク”の実現に向けて大規模な増築・改修工事の真っただ中だ。
メーンの取り組みの一つが・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン