“技術革新”が加速するメジャー・リーグにおいて、現状維持のままでは生き残ることができない。多彩な変化球を武器にメジャー12年目を迎えたダルビッシュ有。今季、メジャー通算100勝に到達したが、それを可能にしたのは変化への適応を楽しむ姿があるからだ。 文=奥田秀樹 写真=Getty Images ※情報・データは現地時間6月22日現在 
パドレス・ダルビッシュ有
「今までできなかったことを今年は……」
メジャー・リーグ実働11シーズン目の2023年、ダルビッシュ有は、現地時間6月22日(以下同)まで14試合に登板し5勝6敗、防御率4.84と数字は芳しくない。しかしながら投球内容も悪いかというと、そうではない。例えば21日のジャイアンツ戦だ。6回7安打2四球4失点でマウンドを降りたが、序盤はジ軍打線を圧倒していた。初回、一番のジョク・ピダーソンを高めの直球、二番のマイク・ヤストレムスキーを
ナックルカーブで連続三振に仕留めるなど、4回まで1安打1四球で、毎回三振を奪った。
この日のダルビッシュには課題があった。実は・・・
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