今年もあのフレーズの時期がやってきた。シーズンファイナルスパートプロジェクトを8月28日に球団が発表し、キャッチフレーズは、もちろん『全員で勝つ!!』。すっかり浸透した言葉だが、それは何もシーズン最終盤に限った話ではない。中嶋聡監督が就任以来、常に口にしてきた「全員が戦力」は、ここまでの戦いぶりを見ても分かること。特に今季は、日替わりならぬ“月替わりヒーロー”が躍動したことがチームの好調の大きな要因だ。メンバーを固定することなく、戦い続けた8月までの歩みは「全員が戦力」であり「全員で勝つ」を証明するからこそ変わらぬ姿勢でファイナルスパートをかけていく。 ※成績は9月3日時点 【5月】大型連勝はなくとも大型連敗もなし。安定した戦いを展開し、上位に位置してチーム状態を整えたのは投打をけん引した“若き力”の存在が大きい。 【月間チーム成績】 25試合13勝10敗2分、勝率.565、打率.265、防御率2.76、リーグ順位2位
茶野篤政[1年目/外野手/24歳] つかんだチャンス

[月間成績]24試合、25安打0本塁打7打点、打率.263
彗星の如く現れたバットマンが躍動。オープン戦で猛アピールに成功すると、シーズン開幕直前の3月24日に支配下登録を勝ち取り、7日後の31日、
西武との開幕戦(ベルーナ)で八番・右翼でスターティングメンバーに名を連ねた。
「正直、予想外でした。結果を残すことに必死だったので、あのときまさかスタメンで使ってもらえるとは……。でも、そこで、もっと頑張らないとな、と思えました」
育成ドラフトで前年秋に指名された選手が、新人年の開幕戦でスタメンに名前を連ねるのは、史上初の快挙だが「僕は全然知らなかったです……。目の前の1球に集中することでした」と周囲に惑わされることがないのも大きな強みだ。
開幕戦、プロ初打席で三塁内野安打を放ち、盗塁も決めた。“初モノづくし”の1日となったが、何よりも収穫だったのは・・・
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