大学生は秋季リーグ戦が終盤に差し掛かり、同シーズンが終われば、3年生は最上級生になる。2024年ドラフトは明大・宗山塁が「超目玉」と言われているが、プロを目指す選手は「3年秋が勝負」と言われており、1球に全力を込めている。来年も大学生が中心のスカウト戦線となりそうな予感だ。 取材・文=小中翔太 写真=川本学 
あこがれの投手はDeNA・今永。同じ背番号21を着けて、こだわりを見せている
常時140キロ台後半の直球
2年秋にブレークした速球派左腕・金丸夢斗がこの1年間でスケールアップ。数字で圧倒している。3年秋は、6試合の登板で6勝0敗。4完投のうち完封2で、防御率0.35(51イニングで失点2、自責点2)、奪三振率13.06で2季ぶり40度目のリーグ優勝に貢献した。2度目のMVPを受賞し、最優秀投手、ベストナインの個人タイトル3冠である。
春も好投を続けていたが、リーグ戦終盤に右膝を痛めて戦線離脱。エースを欠いたチームは優勝に王手をかけながら、あと一歩のところで涙をのんだ。春の反省からトレーニングを修正。「右膝に負担がかかっていたからケガをしたのかな、と。体全体を使う、体の中から力を発揮するようなトレーニングに変えました」。
その成果もあって夏のオープン戦で自己最速を更新する153キロを計測。「感覚がこれまでと違ったので出たな、という感覚でした」。同大との開幕カードでも150キロ台を何度も投げ込んだ。11奪三振で、完封勝利を挙げたこの試合のラストボールは148キロの高めストレート。112球目でも球威は落ちず27個目のアウトも空振り三振で奪った・・・
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