一発のある大砲の加入によってチームは大きく生まれ変わる。中日の中田翔、ソフトバンクの山川穂高は新天地に活躍の場を求めた。実力も実績もある2人のベテランが軸となり、打線をけん引していく。 写真=宮原和也 
「体がバキバキです」と言うが、充実したキャンプを送れている証拠だろう。ドラゴンズのユニフォームもサマになってきた
大事なのはコンセプト
新しいユニフォームに身を包んで迎えた2月1日のキャンプイン。多くのカメラの向く先は、背番号6だった。注目の屋外フリー打撃は39スイングでサク越えは0本。ドラゴンズの中田翔のド派手な幕開けを期待したスタンドのファンにとってはいささか寂しいスタートになったようだが、その後の囲み取材では中田節で報道陣を笑わせた。
「僕がルーキーだったら、ブンブン振って飛ばして、場外何発という記事が書きたいんだろうけど、もう中田翔も大人なのでね」
そんなカウンターをお見舞いすると、サク越えなしに終わった理由をゆっくりと説明し始めた。
「今は丁寧に打つことがテーマ。これまでは遠くに飛ばせば記事にはなっていたけど、そういう年齢ではない。打撃はどこで崩れるか分からない。17年目だけど、打撃について自分はまだ無知だと思っている。状態を上げるのには何日もかかるけど、崩れるのは1日かからない。そういう怖さを知っているのでね。キャンプもシーズンも練習は、ずっとこんな感じで打ちます」
確かにこの日は・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン