ドラフトで3球団が競合した実力は本物だ。西武のドラフト1位ルーキー・武内夏暉。南郷A班キャンプで評価が日に日に高まっている。一軍に割って入る可能性は高い。 写真=桜井ひとし 
練習の合間にはさわやかな笑顔も見せる
直球の大切さを理解
これ以上ない賛辞だった。南郷キャンプ第2クール第1日の2月11日。この日から4日間、臨時コーチを務めた球団OBの
松坂大輔氏はブルペンへ足を踏み入れると、ドラフト1位の武内夏暉に目をやった。すぐに「おっ!」といった表情に変わる。
「立ち投げをしている時点で、このピッチャーはいいなと思いましたね」
日米通算170勝を誇るレジェンドのフレーズが、新人左腕のすごさを表していた。
即戦力と評されながらも、そこはルーキー。キャンプ第1クール2日目の7日。ブルペンに初めて足を踏み入れた顔には硬さが浮かんでいた。どんな球を投げるのか。報道陣、先輩の熱視線を受けながら左腕を振った。
「多少は力みがあったのですが……」
遠慮気味に振り返りながらも、日が進むにつれて随所でその素質を披露していった。
目標とする同じ左腕の
ソフトバンク・
和田毅のような小さなテークバック。ムダな力が入っていない力感の抜けたフォームは打者からすれば・・・
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