選手たち以外にも球場で、グラウンドで、輝く人々がいる。今回、登場する彼女も、マウンドが大事な“仕事場”であり“活躍の場”だ。カープ球団史上初で唯一の女性グラウンドキーパーである長村香澄さんは、“力いっぱい”にマウンドを支えている。 取材・構成=菅原梨恵 写真=井沢雄一郎 入社当初からマウンドの補修作業を
メインに担当していて、今年で3年目を迎えました。マウンドには粘土が入っていて、その粘土が試合で削れてしまうので、削れた部分に新しい粘土を補充して、上からたたいて凹凸をなくしていきます。底の部分に固い板がついている棒のような器具でたたいていくんですけど、それが結構重たくて。人の力だけでたたいて固めていくので、本当に体力勝負ですね(苦笑)。マウンドはフラットではなく傾斜がついているところなので、規定に合うように毎試合、直していくというのが難しいところ。傾斜を測る機械ももちろん使用しますが、自分の感覚というところも必要にはなってくるので、まだまだ経験を積んで感覚を磨いていかないといけません。
試合が始まって・・・
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