阪神、西武、広島で通算87勝をマークした右腕・古沢憲司氏が8月22日に死去。75歳だった。愛媛・新居浜東高を中退してプロ入り。左足を上げたところで、両腕を一番下まで下ろしてしまう独特な投球フォームからの快速球が武器。荒れ気味の速球を中心に押していく勢いのあるピッチングスタイルだった。 
阪神時代の古沢。力強い直球を武器に先発としてチームの勝利に貢献した
ニックネームは“バーディー”。それを古沢憲司は気に入っていたという。入団したころは黒縁メガネをかけていた。合宿所・虎風壮で寮生が飼っていた犬に容貌が似ており、その名前からつけられたニックネームだったが、本人はこう説明してみせた。
「バーディーちゅうのは、ゴルフで言えばパーより一つスコアがいいちゅうことやろ。野球でも何でも一ついいというのは、いいやないの」
口の悪いチームメートは「本人が気に入っているからいいけど、パーに一つ足らないってことも言えるんだけど……」と陰口をたたいたが・・・
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