2年連続最下位からの脱却を目指す、新庄体制にとって勝負の3年目。陣容の整う投手陣に対し、野手陣の底上げが大きなテーマだったが、ふたを開けてみればハイレベルなポジション争いが展開中。指揮官は「うれしい悩み」の中にいる。 写真=BBM 
「(開幕スタメンの行方については)わかりゃん」[新庄監督]
競争を促すスパイス
春季キャンプのスタートを翌日に控えた1月31日、
新庄剛志監督が開幕スタメン争いのゴングを鳴らした。
「万波(
万波中正)君。そりゃホームラン王争いしてね、あんだけ成長して、もうレギュラーでしょ」
テレビの生放送出演中に、あえてファンへ向けて発表した。昨年11月23日のファンフェスティバル『F FES』では、最後のあいさつで「レギュラーは1人しか決まっていないので、そのレギュラーをつかんでもらいたい」と宣言し、オフ突入前の選手たちを刺激していた。そんな伏線を回収し、2月1日から熾烈な競争が始まった。
例年以上にアピール合戦がホットだったのは捕手陣だ。開幕一軍が決定しているのは、エスコンフィールド北海道での本拠地開幕戦となる4月2日の
楽天戦で、
山崎福也とバッテリーを組むことが内定している
伏見寅威だけ。その中でドラフト2位ルーキーの
進藤勇也の存在が先輩たちを刺激している。
何と言っても、その前評判どおりの強肩ぶりだ。紅白戦や練習試合で次々と二盗を刺す正確で強い送球は・・・
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