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ヤクルト・田口麗斗×長岡秀樹が1日店長に就任 広がれ野球の輪!「ファンを増やすためにはどうしたらいいかを選手、チームで考えなきゃいけない時代になってきている」(田口)

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11月29日、ミズノ社のブランドアンバサダーを務める田口麗斗長岡秀樹(ともにヤクルト)の2選手が、ミズノショップ神宮外苑(東京)で一日店長を務めた。イベントでは子どもを対象にしたトークショーを開催。少年少女との触れ合いを通じ、野球振興の思いを強くした。
取材・文・写真=小林篤

イベントに参加した子どもたちから質問を受ける田口[左]と長岡[右]


 輝く舞台はグラウンドだけではない。野球界の発展のために、2人のプロ野球選手が一肌脱いだ。

 師走を目前に控えた11月29日。明治神宮野球場からわずか数百メートルの位置に構えるミズノショップ神宮外苑でイベントが行われた。7月にオープンした同店に姿を現したのはヤクルトの田口麗斗と長岡秀樹。1日店長に就任した2人は店頭での名刺配布を終えると、子どもを対象にしたトークショーを実施。質問コーナーでは、悩める子どもたちに対し、野球上達のコツを丁寧に分かりやすく伝えた。

「小さいころ僕も(プロ)野球選手を見ていた。目が輝いていたので、うれしかったです」(長岡)

 野球未経験者の子どもを対象にしたトークショーでは参加者にグラブを贈呈。「どうしたら野球を盛り上げられるかと考えたら、こういうことをするのがいいんじゃないかな」と長岡。画面の向こうに見る、フェンスの向こうに見るプロ野球選手との交流。思い出を胸に刻んだ子どもたちはみな、笑顔で店を後にした。

 かつて同じ立場にいたのが田口だ。広島で育った少年時代、野球教室で永川勝浩(元広島)と対戦する機会に恵まれた。その後、永川の出身校である広島新庄高に進みプロの世界へ。「あのときもし対戦してなかったら、こんなことになっていなかったかもしれない。そういう意味では僕たちが小学生、中学生と関わるのをやっていけたら。世の中がそういう設計になってくれたらうれしい」と経験者として交流がもたらす重要性を説いた。

 野球人口の減少が叫ばれる中、昨年のWBC優勝、大谷翔平(ドジャース)の活躍もあり、野球人気復活の好機が到来。「プロ野球が一体となって底上げしていくじゃないですけど、ファンを増やすためにはどうしたらいいかを選手、チームで考えなきゃいけない時代になってきている」と田口は思いを口にする。また、「今バリバリやっている一軍の選手を巻き込んで、イベントをもっと開催していきたい」とも続けた。

「頼ってください、僕に」と力強い言葉を残した田口。野球振興のため、今後も積極的に活動を続けていくつもりだ。

1日店長として名刺を配る長岡[左]と田口[右]

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