
Vの使者になるために確実性を上げたいミエセス
レッドソックスのマイナーから
阪神移籍を決めた。愛称は「ミエちゃん」。ドレッドヘアに大きなお尻。体重120キロ。巨体に似合わず、ギャルピースを作ってはにかむ助っ人。ヨハン・ミエセスが打てば盛り上がる。
「ミエちゃんで~す! みんながミエちゃんと言ってくれるのは気に入っているんだ。ホームランも大事だけど、平均的に打率を上げていきたい」
岡田彰布監督も「ミエちゃん」と親しみを込めながら「一生懸命にやるから、絶対チームの雰囲気は良くなるよな」と潜在能力に期待を寄せる。
今季初出場になった5月5日の
広島戦(マツダ広島)で初本塁打の衝撃デビューを果たした。当たればフェンスを越えるパワーは折り紙付きだ。
昨年はレッドソックス3Aウースターで60試合出場。本拠地ポーラー・パークのスコアボードを越え、その後方を通過する列車にぶち当てる特大本塁打を放った逸話を持つ。
当初は六、七番で起用も、6月14日の
オリックス(甲子園)との交流戦は来日初の五番に入った。同カードでは
曽谷龍平から来日3度目のV打となるタイムリーを放っている。
岡田監督が伸びしろを感じるのは「(ドミニカ共和国代表として出場した)東京五輪では外のスライダーを振っとったけど、シーズンではボール球を振らんやろ」と大化けの可能性を秘めている点だ。
交流戦を終えて“アレ”を狙う熾烈な戦いにミエちゃんは「しっかりコンタクトして貢献したい」とVへの助っ人になることを約束した。
写真=BBM