
2度の二軍降格を経て一軍へ返り咲き、結果を残している
奈良間大己は「三度目の正直」でレギュラー奪取をアピールし続けている。7月28日に再々昇格後の8月8日の
西武戦(エスコンF)では西武のエース・
高橋光成から2号ソロを含む2安打を放った。これで6試合連続安打となった奈良間は試合後に「悔しい経験というか、2回もやっぱり落とされてるんで。その悔しさがケツをたたいてくれる」と話した。
1年目の今季は4月11日にプロ初昇格。5月9日まで15試合に出場。プロ初本塁打も打ったが、同12日に二軍降格。首脳陣から「いろいろな準備ができるように」と課題をもらった。どんな場面でも、自分に何が求められ、そのために何をすべきかを意識しながら、しっかり二軍で結果を残すと2度目のチャンスは交流戦でやってきた。
6月8日に再昇格し、翌9日からの
阪神3連戦(エスコンF)はすべてスタメン出場。ただ、この3試合でもインパクトのある結果は残せなかった。再び二軍で再調整し、後半戦に突入直後の7月28日に三たび一軍へ返り咲いた。「自分の中で、3回目はないなって」とラストチャンスの覚悟を持った3度目の一軍生活は結果を出し続けている。
9月17日の
ソフトバンク戦(エスコンF)では2回二死一、三塁でセーフティースクイズを成功させた。「天然芝なので打球は死ぬ。なんとか三塁側に転がす」と事前準備もできていたからこその結果だった。「こういうワンプレーを大事にして信頼を得ていけるように」。レギュラーを誰にも譲らないという覚悟を、すべてのプレーに込めて戦っている。
写真=BBM