
最先端のデータを基に、野村勇は巻き返しを期す
悔しい2年目のシーズンを過ごした野村勇は、この秋、宮崎で延々とバットを振っていた。秋季キャンプは球団初の試みとなる野手が宮崎、投手が筑後での分離キャンプ。フロント主導でメニューが組まれ、個別練習や自由練習が中心となった。ルーキーイヤーの昨季は球団の新人記録に83年ぶりに並ぶ10本塁打。飛躍が期待された今季はケガもあって3本塁打に終わり、打撃漬けの「秋」を過ごした。
キャンプではアメリカのトレーニング施設『ドライブライン・ベースボール』による測定も行われた。そこで野村勇は驚くべき数値をたたき出した。
小久保裕紀監督は「身体能力的にはオリンピック選手だって。何千人も測った中で7番目くらいと。でも、この世界では20パーセントくらいしか発揮していないから」と説明した。
俊足に強肩も持ち合わせており、魅力は十分だ。測定を基に打撃フォームもしっかりと股関節で力をためられるように修正。指揮官は「打撃が伸びてくれば、どこかで競争させたい選手。今のところサード、ショート、セカンドで」と期待する。
秋の収穫を得て、来年1月の自主トレは引き続き『熱男塾』で磨きをかける。今季限りで現役を引退した
松田宣浩の下にはチームメートの
牧原大成や
嶺井博希、
DeNAの
宮崎敏郎、
オリックスの
頓宮裕真らも集った。野村勇は「去年の自主トレから首位打者が2人(宮崎、頓宮)出たので。しかも(自分と)同じ右打者。(2人が参加すれば)話を聞き放題なので」と目を輝かせた。右の強打者はチームの課題でもあり、チャンスでもある。五輪級のアスリートが、その座を射止める。
写真=BBM