
選手の能力をさらに伸ばして連覇に突き進む覚悟の岡田監督
2024年のスローガンは「ARE」に継続の意味を込めた「GOES ON」が付け足された。
岡田彰布監督が「スローガンなんてコロコロ変えるもんやないからな」とトップの意向が示された。
「これがピークという選手はいてないんやからな。自分の成績をもっと上げることよ。選手の成績が上がれば、こっちも楽になる。あとはうまいことやってあげるだけのことよ」
18年ぶりのリーグ優勝を果たし、球団史上初の連覇を狙う。だからといって変わったことをするつもりはない。長いペナントレースを勝ち抜いた野球のスタイルが変化することはないだろう。
23年シーズンは「投手中心の守りの野球」を貫いた。“優勝”の2文字を封印。ポジションを固定し、攻撃では四球にこだわりながら、粘り強いつなぎの攻めで得点を積み重ねた。
ただ岡田監督が固執するのは「新しい力」だろう。まだ見ぬ球団初の連続優勝を達成するには、新戦力の出現が必要不可欠というのが“オカダの考え”なのだ。
早々とドラフト1位の
下村海翔、2位の
椎葉剛、2人の投手を一軍キャンプに呼ぶことを確約した。現役ドラフトで
オリックスから
漆原大晟を獲得するなど戦力の発掘を求める。
あえて
シェルドン・ノイジー、
ヨハン・ミエセスの両外国人を残留させたことにも期待感が表れている。24年追い上げられる立場になる指揮官は、現有戦力の底上げにスパイスを加えながら連覇に向かう。
写真=BBM