
キャリアを重ね、これまで以上に責任感もにじむ新選手会長の周東
球界屈指のスピードスターが「チームの顔」として4年ぶりのV奪還に挑む。昨年11月のファンフェスティバルでの一コマ。
周東佑京が選手会長に就任することが前任の
今宮健太から発表された。「来年(2024年)はこのファンフェスが午前中の(優勝)パレードからできるように選手一同、頑張ります。選手会長として恥ずかしくない振る舞いをしていきたい」と力強く意気込んだ。
昨年のWBCでは侍ジャパンの一員として“神足”で世界一に貢献した。レギュラー定着とはいかなかったシーズンだが、終盤は一番打者として打線を引っ張り、自身2度目の盗塁王も獲得。「個人的にいい形で終われた。それが開幕からできていれば、どんな数字が残せるのかなとは思う」と手応えもつかんでいる。
ただ、打率は.241にとどまった。新生小久保ホークスでレギュラーに定着するためには、打撃力の向上が最優先事項だ。「やっぱり打つこと。それしかない。(昨季の)終盤も打てていたから出られたわけであって、前半戦は打てなかったから出られなかったというのは、すごく明確。本当にそこだけを考えてやれればいい」と言い切った。
育成出身の生え抜きとして選手会長という看板も背負う。「(昨秋の)キャンプ前に(今宮)健太さんから『任せた』と言われて、断る理由もなかった。年齢的にも下の子が増えてきたし、僕らの年代がやらなきゃいけないとは(昨年の)シーズン中から思っていた。そろそろ優勝したいと、すごく思っている」。秋にはビールかけで乾杯の音頭を取る。
写真=BBM