
持ち味の長打に磨きをかけレギュラー争いを勝ち抜きたい
来季こそ、の思いがこもっていた。
石井一成は11月11日に今季取得した国内FA権を行使せず、残留することを表明した。「ファイターズにドラフトで選んでいただいて、お世話になって、ここまでずっと見てくれた。そこで活躍できていないのは自分の中で悔しさもある。ここで活躍したいという思いがあって、残留を決めました」と理由を明かした。
今季は二塁スタメン出場数がチームトップの55試合を数えたが、不完全燃焼の1年だった。「一軍を離れる期間がとても長かった。そのときに一軍の試合を見ていく中で悔しさもありました」。開幕一軍スタートも5月末から約1カ月間は二軍再調整。7月に再昇格後は持ち前のパンチ力のある打撃で活躍する試合も増えたが、9月下旬に再降格した。
チームは6年ぶりのCS進出を果たしたが、本拠地のエスコンフィールドで開催されたファーストステージでは出場選手登録されず、宮崎のフェ
ニックスリーグに参加。「エスコンで戦ったCSなのに、グラウンドに立てなかったのは本当に悔しかった」。ファイナルステージから一軍に合流したが、歯がゆい思いは残ったままだ。
二塁レギュラーを争うのは守備力に長けた
上川畑大悟や右打ちの
奈良間大己、ユーティリティー選手の
細川凌平もいる。争いの中から頭ひとつ抜けるには、守備力に加えて石井の売りの1つである打撃力もさらに磨きたい。「二塁を守れて長打を打てたらOPSも含めて本当に大きな存在になれる。そこを目指したい」。来季こそ二塁を定位置とする。
写真=BBM