
早大の初代部長・安部磯雄氏[右]と初代監督・飛田穂洲氏[左]の胸像前でポーズを取る1年生4人[左から尾形、高橋海、高橋煌、安田]
小学生からのバッテリー
早大は2020年秋を最後に、東京六大学リーグ戦の優勝から遠ざかっている。昨秋は慶大との直接対決となった第8週の1回戦で先勝しながら連敗を喫し、天皇杯奪還はならなかった。ライバル・慶大の胴上げを見届けた悔しさを胸に頂点を目指す今春、アスリート選抜入試に合格した頼もしい4人の新人が加わった。
22年夏の甲子園で東北勢初の優勝を果たし、昨夏も甲子園準優勝の成績を残した仙台育英高から右腕・
高橋煌稀と尾形樹人のバッテリーがそろって早大の門をたたいた。
恵まれた体格から最速150キロの真っすぐを繰り出す右腕・高橋煌は、昨夏の甲子園、10月の鹿児島国体後もウエート・トレーニングなどの練習に取り組み「体は現役のときより大きくはなっていないけれど、筋力を落とさずここまで調整できた」と、2月3日の合流にコンディションを合わせてきた。その成果により、
小宮山悟監督からは「大学生の中に入っても一、二を争うような体つきになっている」と、早くも高評価。早大には2学年上に、仙台育英高時代からあこがれていた
伊藤樹がおり、その背中を追って進学を決意。
昨秋は慶大1回戦を観戦し、伝統の一戦の雰囲気を肌で感じた。自分自身も神宮のマウンドに立ち「1年生からチームに貢献できれば」と希望を口にするも「まだ体が全然追いついていないので一から体づくりをして、4年後にドラフト1位で指名されるように日々の練習を大事に頑張っていきたいと思います」と将来を見据え、一歩ずつ着実な成長を目標にする。
尾形は「伝統があるところに格好良さを感じる」と入学前から抱いていた早大の印象を語る。2年秋の明治神宮大会出場時、練習のため安部球場を使用したことも、早大を目指すきっかけとなった。仙台育英高では1年秋から正捕手を任され、2年夏には全国制覇を経験し、守備力に定評があった。3年夏の甲子園では2本塁打含む12安打、7打点、打率.522の成績を残し、打撃の成長も著しい。しかし、大学では「捕手は守備が第一だと思うので、まずはしっかりと守備を磨いたうえで、バッティングや走塁など、すべての面でもう2、3段階レベルアップしたい」。
同じポジションである主将・
印出太一(4年・中京大中京高)とは・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン