横一線──今春のキャンプを前に遊撃の定位置争いは、そう見られていた。数いる候補者の中から頭角を現したのが、このドラフト2位ルーキーだ。評価を得たのは守備の安定感だが、“攻守走”すべてにハイレベルを求め、日々精進に努める。近い将来、チームの顔に成長する雰囲気を振りまきながら。 取材・構成=菊池仁志 写真=桜井ひとし、井田新輔 奥深さを知り、さらに高まる意欲 キャンプでは連日、城石憲之内野守備・走塁コーチとともに特守に励み、捕球に至るまでの基本の動きを地道に繰り返す姿があった。学生時代以上の学びと気づきを得ながら、自身も上達を実感している。キャンプを終え、実戦に入ると間もなく「八番・遊撃」に定着した。まずはレギュラー奪取の土台となる守備について語ってもらおう。 プロに入って2カ月が経ちました。ケガもありませんし、体は順調です。まあ、疲れていないと言ったらウソになるんですけどね。でも毎日が野球漬けの生活で、野球が仕事であることを実感しています。望んでいた世界なので、充実していますね。
1日が終わった後、その日の結果を振り返り、内容を反省する中で良かった点、悪かった点とさまざまな発見があります。日々、新しいものを見つけることができているのも新鮮です。
その発見は次の日に生きますし、例えば反省点を克服するために練習して、それができるようになったときの喜びも大きい。そしてできるようになったプレーをファンの皆さんの前で見せることができる、それがすごく楽しいです。
手応え……ですか。手応えというほどではないですが、守備の面ではそれほど足を引っ張らずにできているんじゃないかと思います。キャンプから練習してきたものが少しずつ形になってきているように感じていますが、ただ、改善点がたくさんあって(苦笑)。
これまで気にもしなかった部分についても・・・
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