
クロスプレーこそリクエストではなく、審判の眼で裁いてもらいたいが……[写真=高塩隆]
リクエストの使い方
阪神の優勝が決まり、
オリックスの優勝も決まった。最後は独走で余裕のゴールイン。地元で決まったことも良かったと思う。阪神は18年ぶりの優勝だが、オリックスは3連覇。大したものだ。
打線の核でもあった
吉田正尚(レッドソックス)が抜けた穴は、
西武から
森友哉を獲得するなど、全員野球でカバーした。それに何と言っても投手陣だ。
山本由伸、
宮城大弥の左右2人のエースがいるのは大きいし、それ以外にも力のある先発、リリーフがそろっている。あらためて野球は投手力がモノを言うと感じたが、褒められるべきは
中嶋聡監督の手腕だろう。指揮官が勝利に徹し、その采配が正しかったからこその3連覇だ。混戦から抜け出すことができたのは、過去2年の優勝の経験が大きかったと思う。
さて、今回はリプレイ検証(ビデオ判定)について、私なりの意見を言っておきたい。リクエストと言ったほうが分かりやすいだろうか。両リーグの優勝は決まったが、クライマックスシリーズ、日本シリーズとまだまだ熱い戦いが続く。そのためにも少し触れておきたいのだ。
NPBに導入されたのは2018年からで、今年で6年目となる。すっかり定着し、監督がベンチを出てリクエストを要求する姿も見慣れてきただろうが、私はこの制度には少し問題があると感じている。
監督がリクエストを要求するたびに、審判たちがビデオ判定を確認するためにグラウンドから姿を消してしまう。それほど時間はかからないにしても、やはりその間、試合は中断してしまう。テレビで見ている分にはまだいいが、グラウンドで観戦している観客はじっとその場で待っていなければならない。これが私には我慢できないのだ。
リクエストの回数は決まっているし・・・
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