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今季のプロ野球を盛り上げるのも、やっぱり阪神だ!雨の日も、風の日も、嵐の日もタイガースを愛し続ける松村邦洋が2014年シーズンを虎ファンとして楽しむポイントを伝授する。今年もズバリ、阪神が優勝!

構成=菊池仁志 写真=保高幸子

【まっちゃんチェック1】
優勝への思いは絶対です!


 開幕前の順位予想と言っても、自分が応援しているチームの優勝を信じられないようではダメだと思うんですよね。だから、今年は絶対阪神が優勝! 仮に3位や4位予想が当たってうれしいかっていう話ですよ。totoじゃないんだから。

 1995年から2001年まで7年間で6度最下位になった時代も僕はずっと阪神が優勝するって思っていました。そうやって夢を見ないと楽しめないでしょう。4月に頂点に立って、無事に下山するシーズンも多々経験しましたけど(苦笑)。それでもやっぱり阪神が優勝です!

【まっちゃんチェック2】
ゴメスはグリーンウェルの再来!?


 ゴメスはオープン戦までを見ているとちょっと不安ですよねぇ。1997年、当時球団最高額の年俸3億円を払いながら、7試合に出場したのみでアメリカに帰って行ったグリーンウェルの再来じゃないか、なんて悪い人たちのウワサが聞こえてきそうですよ。

 ここまでの練習試合、オープン戦の5試合3本の内野安打でしょう。はっきり言って内野安打は期待していないんですよねぇ。内野安打なら俊介選手の方がよっぽどたくさん打てますよ。

【まっちゃんチェック3】
中日戦の混乱

 今季の中日戦は注意が必要です。阪神・吉見と中日・吉見の投げ合いで、両チームの四番にゴメスが座る。そして阪神のラインアップには新井兄弟がいて、中日には堂上兄弟がいる。あ〜めんどくさい(笑)。ラジオ中継だとより紛らわしいですよ。

【まっちゃんチェック4】
捕手問題


 今年、キャッチャーは大変ですよ。正捕手に藤井選手がいて、昨年出場数を増やした清水選手、DeNAから来た鶴岡選手に一昨年補強した日高選手もいます。小宮山選手も黙っていないでしょうし、二軍には小豆畑選手、岡崎選手……。でも新人の梅野選手には頑張ってほしいですね。小学校4年生のときにお母さんを亡くしたんですが、「息子をプロ野球選手にしてほしい」っていう遺言をお父さんに残したんだそうです。それで本当にプロ野球選手になって……(涙)。阪神のドラフト4位ですから期待が持てますよ。

 桧山(進次郎)さんも川尻(哲郎)さんも坪井(智哉)さんも4位。1位と4位でチームを作って試合をしたら4位が勝つんじゃないかというくらい、阪神にとって4位は吉兆。ちなみにルーキーの捕手で開幕出場となると、阪神では田淵(幸一)さん以来だそうです。去年は高卒ルーキーで藤浪投手が江夏(豊)さん以来の2ケタ勝利を挙げましたから、今年は大卒ルーキーの梅野選手に田淵さんに近づいてほしいですね。

【まっちゃんチェック5】
若手の底上げ


 ベテラン勢にももちろん頑張ってほしいですが、92年に亀山(努)さん、新庄(剛志)さんが出てきたように、若い選手にも期待したいです。ストーリーがあるのが伊藤和雄投手でしょう。12年のドラフト4位で、去年育成になりましてね。字は違うけど、パンチョ伊東さんと同じ名前(笑)、ぜひ復活してもらいたいです。

 伊藤和雄投手は大学4年生のときの大学選手権出場を創価大の小川泰弘投手(現ヤクルト)に投げ勝って決めているんです。小川投手はそのときの悔しさから投球フォームをゼロから作り直して、今のライアンのフォームを編み出したらしいんです。その小川投手が昨年、新人王に輝いた。その一方で伊藤和雄投手は育成選手になってしまった。その悔しさがあるはずです。

 ここまで非常にいい感じですし、早く支配下登録されて開幕に備えてもらいたい。そして初モノに弱い巨人戦にぶつける、というシナリオです。伊藤和雄投手は元広島の古葉竹織監督の指導を受けた時期があり、その東京国際大では津田恒美さんの息子さんともチームメートでした。津田さんといえば南陽工高で、OBには岩本投手もいるじゃないですか! 山口出身の僕にとって津田さんは特別な存在。津田さんにかかわりがある2人には頑張ってもらいたいですねぇ。

PROFILE
まつむら・くにひろ●1967年8月11日生まれ。山口県出身。A型。お笑いタレント。自他ともに認める阪神ファンで、有望な野球選手を阪神に勧誘するのが趣味。ロッテなどで活躍した元プロ野球選手・河本育之は中学時代の同級生。
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