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昨秋の台湾遠征から不動の四番・中田。安打性の打球もあったが、9回二死三塁で二飛と一本が出ず……



ゼロ封負けで、収穫あり?


 集合後3日での初実戦とはいえ、相手はソフトバンク日本ハムの若手主体の連合軍である。小久保裕紀監督率いる日本代表の国内初陣が、6回までわずかに1安打のゼロ封負けではあまりにも寂しい。柳田悠岐をトップに据えた超攻撃的オーダーは空転、三者凡退が5度と淡白な攻撃を繰り返し、スタンドの深いため息を誘った。

 ポジティブな面に注視するならば、「収穫だらけ」と胸を張る投手陣か。小久保監督はもともと国際大会での得点力を二の次に置き、「投手を中心とした守備力」をチームのストロングポイントに置いている。

 2番手の岩田稔が4回にこの日、両軍合わせて唯一の得点を許したが、先発・藤浪晋太郎が2回を1安打無失点。岩田を挟んで以降の5人はゼロ封と期待に応えてみせた。中でも西勇輝松葉貴大武田翔太は所属チームではスターター。彼らがリリーフの適性を見せたことで、この後の起用法にも可能性を広げたことだろう。加えてMLB仕様の硬いマウンド、同仕様の公式球である。7投手ともに苦しむ様子もなく、指揮官も「修正能力を見せた」と早々に懸案事項をクリアにした。

先発の藤浪は2回を被安打1の無失点の好投も、右手に打球が直撃。ヒヤリとさせた



2番手・岩田が1点を失うも、以降は盤石の継投。左の抑え・高橋は2安打を許すも後続を断つ



打線が振るわない中、途中出場の山田が8回二死から三塁を襲う痛烈な二塁打で好アピール

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