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今季8月にセ・リーグ優勝の巨人に対し、阪神が一時は1ゲーム差まで詰め寄った。これにより阪神・和田豊監督の続投が決まりかけていた。しかし、失速すると阪神側が迷走し、白紙に戻った。最後は2位になったことで続投が決定したのだが、そのドタバタの裏にどのような真相があったのか――。
文=寺尾博和(日刊スポーツ) 写真=BBM



恒例のあきれた人事劇


 和田豊監督の続投が正式決定するまでの経緯は紆余曲折だった。シーズン終盤に突入すると、在阪スポーツ紙上に次期監督候補の名前が浮上した。掛布雅之岡田彰布金本知憲といった見出しが躍って、もはや和田監督の退任は既成事実のようなムードに包まれた。

 実際、最終的に和田監督の続投決定の場面からも、ドタバタ感は否めなかった。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ対広島戦を翌日に控えた10月10日の甲子園練習前にそれが行われたのだ。

 現場に坂井信也オーナーが足を運んでベンチ裏で約15分間会談といたって簡素に終了。球界には前例のない軽々しい扱いの続投劇には、冷ややかな視線が注がれたものだ。

 取材陣に囲まれた坂井オーナーも「納得できる成績やったかどうかはちょっとあるんですけど……」と歯切れが悪く・・・

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