週刊ベースボールONLINE

移籍&補強最前線

オリックス 小谷野栄一インタビュー「森脇監督を胴上げしたい」

 


2003年から12年間プレーした日本ハムを出て、心機一転、オリックスで再スタートを切った小谷野栄一。困難を力に変えてきた男の新しい挑戦には、きっと明るい未来が待っている。小谷野栄一、34歳。泥臭く、攻めて攻めて攻めまくる――。
取材・構成=三橋祐子 写真=阿部卓功、BBM 取材協力=銀座キャピタルホテル

これがラストチャンス 新たな活躍の場を求めて


――入団会見を終えた今のお気持ちはいかがですか。

小谷野 やっとスタートを切れたというか、会見でユニフォームを着させてもらって、本当にオリックスに入れるんだなと実感しました。それまでは、残留も含めてどこの球団にしようか迷いもありましたし、練習していても集中し切れていなかった部分もありましたから。

――12年間在籍した球団を離れるのは大きな決断だったと思います。

小谷野 こんなに人生で悩んだことないんじゃないかっていうぐらい。高校、大学と今までもいろいろな決断をしてきましたけど、正直ここまで悩んだことはなかったですね。

――2013年オフに国内FA権を取得しましたが、そのときは行使せず。今回、海外FA権行使に至った理由を教えてください。

小谷野 13年は世代交代の波を感じながらのシーズンでした。中田(翔)が三塁に挑戦する話も出ていたので、結果を残さなければ戦力外になるんじゃないかという不安がありました。ですから、シーズンが終わったときはこれからの目標を見出せなくなっていました。ただ、そうやって卑屈になるよりは、もう一度ファイターズのユニフォームを着て、野球ができる喜びを感じながら新しいシーズンを過ごそうと。

 でも、14年のシーズンが終わってまたいろいろと悩むわけです。自分にとって、日本ハムは愛着のあるチームですから、そことの葛藤でしたね。ただ、このユニフォームを着るのは最後だと思って全力を注いできましたから、そこまでのパフォーマンスを来年できるのかと考えたら、不安になってしまって……。それと同時に、他のチームにも評価を聞いてみたいという思いも。もし必要としていただけるチームがあるのなら、これがラストチャンスだと思って、ルーキーのときのように純粋に野球をやってみようと。

――日本ハムを含めて、オリックス、西武と3球団から声が掛かりました。オリックスを選んだ決め手は?

小谷野 新たなチャレンジと考えたときに、オリックスか西武の2球団だと。僕の中では2つとも行きたかったチーム。まさかそんなところから声が掛かるとは思っていなかったので、最後まですごく悩みました。野球のスタイルもすごく好きですし、魅力的な選手も多い・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング