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広島東洋カープ

 


投手陣の整備は苦難の道
新加入・新井の影響は!?


 緒方新監督は「若い選手も多いから、将来のことも考えてあらゆる可能性を探っていきたい」と言う。投手陣の役割に関してのコメントだ。14年は中田、中崎、戸田らがリリーフで経験を積んだが、「適性を見ながら」と慎重に言葉を選びながらも、先発挑戦に含みを持たせた。それほど先発の6枠をそろえるのに苦心するチーム事情がある。

 メジャー志望の前田だが、球団は今オフ、ポスティングシステムを使用してのメジャー挑戦を認めず、残留させる方針を伝え、本人も了承した。そのエースと14年の新人王・大瀬良が新シーズンの2本柱となる。その他の先発ローテーション候補に名前が挙がるのが新外国人のジョンソン、14年7勝8敗の野村、秋季練習で「強化指定」された2年目の九里。

 ここに14年7月の加入で3勝0敗、防御率2.38と結果を残したヒースを加えたいが、ここは外国人枠に頭を悩まされるところ。ミコライオが抜けたクローザーを新加入のザガースキーに任せる予定で、野手にもグスマン、エルドレッドロサリオの中から2選手を起用しなければ思うようなオーダーが組めなくなる。先発の最後の1枠を任せるに足る日本人投手が現れなければ、緒方カープの苦悩はなくならない。

 打線では二番・菊池から丸、エルドレッド、グスマンとつなぐクリーンアップが核となる。遊撃・田中は「30盗塁」を新シーズンの目標に掲げており、レギュラーに定着して安定した成績が見込めそうだ。そして一番に「現状では堂林より上」と緒方監督が評価する鈴木誠が入ればつながりが高まる。

 注目は・・・

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