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東都大学リーグで3年秋までに通算9本塁打。昨秋に二部へ降格し表舞台から遠ざかるが、ラストシーズンは一部で戦うことを固く誓っている



東都二部から勝負強さアピール


 東都No.1スラッガーは、真っ白な練習用のユニフォームに身を包み、2015年のスタートを切った。「気持ちを切り替えて、新たな年を迎えようと思って」。吉田正尚は少し照れたように笑った。

 新年の始動は1月5日夜のミーティングから。吉田は、その前に室内練習場で1時間ほど汗を流した。「今春は3割、3本塁打、10打点以上が目標。今年はチームのためにも自分のためにも結果を出さないといけない。勝負の年になると思います」

 吉田は敦賀気比高(福井)時代に通算52本塁打を打ち、プロ注目の存在だった。だが、プロ志望届は出さずに青学大へ進んだ。青学大では1年春の開幕戦で「六番・DH」としてスタメン出場して以来、3年秋までに打率.276、9本塁打、38打点をマークし、ベストナインを4度(DHと外野手で2度ずつ)受賞。172センチと小柄だが、フルスイングで強い打球を飛ばす打撃は、プロのスカウトから高く評価されている。

 吉田には、7月の第28回ユニバーシアード競技大会(韓国)の侍ジャパン・大学代表のメンバーとしての期待もかかる。昨年11月28日からは選考合宿(松山坊ちゃんスタジアム)に参加。選ばれれば、13年夏の日米大学選手権(日本)、14年のハーレムベースボールウィーク(オランダ)に続き、3年連続の代表入りとなる。

「選ばれたら、中心選手として勝利に貢献できるようにしたいですね」

 昨年末には、福井県福井市にある実家に帰省。自分の部屋でこの3年間を振り返ったという。「ここまではあっという間でした。毎シーズン『もっといける』と思い続けている。それだけに、今年は1日1日を大切にして過ごしたい」

青学大・吉田正尚の東都大学リーグ戦打撃成績


 3年間を振り返るたび、ある現実が何度も頭に浮かんだ・・・

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