中部学院大 1993.1.28/180cm80kg/右投左打
春季キャンプで結果残し先発ローテ入りを狙う
広島のドラフト1位ルーキー・
野間峻祥は静かに牙を研いでいる印象だ。1月10日に広島・大野の球団施設で始まった新人合同自主トレでは球団から与えられたメニューを着々と消化。「自分のペースでやっていきます」。いやが上にも高まる期待感をわきまえつつ、大きく飛躍するために足元を固めている。
「三拍子そろう、すごく魅力がある選手。この選手が外野の一角に食い込んでくれば、機動力を生かした野球に想像がふくらみます」。
緒方孝市新監督の構想にも、織り込まれ済み。
「現状では、丸(佳浩)以外に外野の一つのポジションを与えられる日本人選手がいなくて、丸の両サイドには外国人を考える必要がある。そこの争いに早い段階から食い込んできてほしい」。
キャンプが始まれば、早速、ライバルとの競争が始まる。ポジションを争う
松山竜平や
鈴木誠也、
堂林翔太は打撃偏重型で、一定レベルにある走力と守備力は格好のアピール材料。あとは打撃でプロのスピードに対応できるか否かだ。1月18日、新人合同自主トレが始まってから初めての休日、広島・大野の室内練習場にはマシンを相手に打ち込む野間の姿があった。
「そろそろ打っておきたかった。しっかりキャンプに入れるように」。トス打撃やティー打撃でのフォーム固めから次の段階へ入った。春の足音が近づくとともに徐々にギアを上げている。
一軍デビューの時期は!?
開幕からチャンス大 外野は現状、左翼・
エルドレッド、中堅・丸、右翼・鈴木が濃厚。その場合、守備固め、代走要員は欠かせず、これまでその役割を中東や赤松が担ってきた。今シーズンは打で勝る野間が2人に取って代わる可能性は高い(即戦力度:70点/100点)