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アメリカから復帰したスターたち

 

今年はメジャーに挑戦していた男たちが、例年より多く日本球界に復帰した。渡米時とは逆に、今度は日本仕様に全てを戻す必要がある。キャンプでは、あのころの日本での感覚を取り戻すために汗を流している。そして、以前の日本時代をも超える活躍を誓っているのだ。

ソフトバンク・松坂大輔
もうワンランク上の再適応へ


 松坂大輔に変化があったのはキャンプ第3クール初日の2月10日だった。見た目では分からないほどのものだ。ブルペンでキャンプ最多143球投げた足下の「4分の1足」だ。

「打者に近いところでボールを離せるようになればと思って、やりました。まだまだ、時間はかかる」

 昨季まで8年間プレーしたアメリカは粘土質で硬いマウンド。着地の際、左足をずらし、踏み込むことができずに上半身に頼る投げ方にせざるを得なかった。日本の場合は比較的、軟らかく、足首を柔軟に使える。踏み出した左足のつま先を、本塁を結ぶ直線より、やや、右斜めに着地させ、そこから足首のひねりで本塁方向につま先を向けていた従来の下半身の使い方を取り戻せると判断。スパイク6.5足だった着地点を6.75足へと伸ばす構想を持つ。「日本仕様」にすることで、より打者が打ちづらいフォームへの変化を目指している。

日本球界に再適応するために、投球のステップ幅を変え、さらに西武時代の調整法を取り入れている



 握るのはボールだけではなかった・・・

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