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昨年、惜しくも2位に終わったオリックス。19年ぶりの悲願を達成するために今年、大補強を敢行したが、その目玉の一人が中島裕之。2年間のアメリカ生活から日本に復帰し、チームの力になる覚悟を秘める。シーズンへ向けてじっくりと調整を進める背番号1を西武時代の指揮官、伊原春樹氏が直撃。愛のあるゲキを受けながら、率直に新天地に懸ける思いを語った。

聞き手●伊原春樹[野球評論家]
構成=小林光男 写真=佐藤真一

アメリカでの経験は決してムダではない


2001年から2003年まで西武の監督・コーチと選手の間柄として共に戦ってきた


伊原 ヒロは3年ぶりの日本球界復帰となったわけだけど、久しぶりの日本のキャンプはどう?

中島 そうですね。開幕に合わせて、飛ばし過ぎずに抑えようと思っていますけど、練習をしているな、という感じがすごくありますね。

伊原 そこがアメリカとは違うところかな。俺も現役時代、野球留学でフルに1Aのキャンプに参加したことがあったけど、そのときにびっくりしたのは全体練習の時間の短さ。それ以上、やりたい人は自分でやれというスタンス。今は?

中島 結構、特守的なものもありましたし、ケージで打ちたいときはずっと打つという感じでしたね。

伊原 きっと日本のいいところを取り入れているんだよな。ただ、俺が行ったときも、よく見ると朝、食事会場で汗をかいている選手が多い。どういうことかと思ったら、朝早くウエートとかをやっているんだよな。いわゆるアーリーワーク。

中島 でも、僕らも若いころから早出練習がありましたよね。

伊原 まあ、そうだよな。ところで、アメリカでは3A、2Aのどちらでプレーすることが多かった?

中島 トータルすると3Aですかね。

伊原 3Aも2Aのコーチは、懇切丁寧に教えてくれた?

中島 いろいろと専門に教えてくれる巡回のコーチもいたりするので、それで教えてくれたりはします。

伊原 俺が行ったころは監督と投手コーチだけ。日本は手取り足取り教えるけど、アメリカは選手層も厚いし、自分でやらなかったら自然に消えますよ、という感じだったね。

中島 思った以上に、みんな細かくやらされていて。日本に入ってくる情報とは違いましたね(笑)。

伊原 やっぱり、俺が行ったころより、アメリカも進化しているんだな。

中島 結構、これはこうやりなさいというのが多かったです・・・

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