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横浜DeNAベイスターズ

 

悲願達成のカギは中畑監督の手腕





GOOD グッと増した層の厚さ。打撃陣&投手陣ともに絶好調
BAD 右ヒジ痛の三上が誤算も多彩な陣容で穴埋め万全

 2年連続5位に終わった昨年オフ、18選手がチームを去った。主砲のブランコ、名球会会員でもある中村紀洋金城龍彦は生え抜きの大看板だった。特に心配されたのが、リーグワースト(打率.253、568得点)だった攻撃力の低下。ところが春季キャンプ、オープン戦を消化するごとに楽しみな要素が増えていった。

 打線の軸となる四番は筒香で固定する。昨年は打率.300、22本塁打とブレークし、新主将にも指名された和製大砲。前後には梶谷とロペスが入る予定だ。ともにオープン戦では絶好調。中畑監督は「梶谷と筒香はチームの柱になってもらいたい。ロペスにはチャンスを楽しんでいる雰囲気を感じる。さすがだね」と全幅の信頼を寄せている。一、二番の石川、桑原は足が使え、六、七番にはバルディリス、新人で遊撃手の倉本と中距離型を配置。八番・黒羽根の打力も計算ができる。

 これは開幕後の基本布陣で、Y.グリエルが4月下旬に合流すれば、梶谷を一番に上げることが有力だ。破壊力満点のオーダーが実現する反面、不安は守備面のキャスティングか。グリエルが二塁なら、石川が外野へ。三塁に入れば、バルディリスが控えに。すでに左翼・石川、中堅・梶谷、右翼・筒香の布陣もテストするなど、就任4年目の中畑監督にとっては腕の見せどころだ。多村仁志、後藤の両ベテランは代打の切り札としてスタンバイ。中堅のレギュラー奪回を期し、荒波も右ふくらはぎ痛から完全復活を目指している。

 投手陣では・・・

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