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2015年セ・パ盗塁王予想

 

パ・リーグ レース展開予測


黒地は「編集部イチオシ」選手


 今季も盗塁王の本命は西川遥輝だ。昨年と同じく一番で起用され、オープン戦で打撃が好調なため、走る機会も増えそうだ。ただ、盗塁成功率では柳田悠岐の.846に対して西川は.794である。もし、柳田が昨季以上に積極的に走れば、西川を上回る可能性もある。柳田が三番でどれほど走れるかがポイントになるだろう。

 スピードでは岡大海も2人に負けていない。首脳陣からの信頼も厚く、今季は多くの出場機会を得られそうだが、九番での出場が濃厚で機会がライバルより少ない。大谷翔平がDHで出場する際は控えに回る可能性が高く、量産体勢に入るのは難しいかもしれない。

 昨季、91試合で21盗塁の金子侑司も面白い存在だ。定位置を確保することができれば、盗塁を量産するだろう。12年に54盗塁を決めた聖澤諒がレギュラーを奪い返せば、有力な候補になる。

編集部イチオシ!2015年の主役候補
ソフトバンク・柳田悠岐〜走れるメンタリティー〜


■1988.10.9=27歳■位置=外野手■球歴=広島商高-広島経大



 昨季はリーグ2位の33盗塁。トップの日本ハム・西川には10個差をつけられたが、成功率.846は20個以上、成功させた選手の中では断トツ。「トリプルスリー」を目標とする今季、盗塁王のタイトルは十分に射程圏にある。

 カギは三番を任される予定の打順。後続に内川、李大浩の強打者が控える、「三番・柳田」の意図を工藤監督は「足を使える打者が一塁にいることでストレート系の配球に偏り、四、五番が打つ確率を高めるため」だと説明する。柳田の足はバッテリーの警戒度を高めるために有効な武器で、盗塁で走者二塁の形を作ることに、チームとして執着はない。その制約の中でいかにスタートを切れるか、だ。

 昨年、10盗塁に終わった今宮が「内川さんや大浩さんがいるのに盗塁でもし失敗したらもったいなくて、スタートが切れないんです」と漏らしたとき、「プロなんだから・・・

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