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特集・2015球界“ヒット”プレイヤー予測&ランキング

2015年セ・パ最多セーブ投手予想

 

パ・リーグ レース展開予測


黒地は「編集部イチオシ」選手


 1位に挙げた西野勇士は昨季、益田直也の負傷離脱によって抑えに抜てきされ、31セーブ、防御率1.86と結果を残した。ほかのライバルと比べて若さが大きな武器だ。ポイントになるのはチームの調子だろう。昨季のようにBクラスに落ち込むようでは、出番が限られてしまうため、チームの成績も大事な要素になる。

 昨季のセーブ王・平野佳寿も有力だが、防御率は3点台で安定感で西野にかなわない。西野、平野よりも安定感があるのは防御率1.05と驚異の数字を残したサファテか。ただ、パ・リーグで3年目を迎え、他球団も研究が進んでおり、年齢はこの中で一番高い。昨季のような大活躍を望むのは厳しいかもしれない。

 増井浩俊は昨季途中から抑えに転向となり、今季は開幕から数字を伸ばしそうだ。松井裕樹は抑え転向がどう転ぶか、大いに注目される。

編集部イチオシ!2015年の主役候補
楽天・松井裕樹〜覚醒前夜の新クローザー〜


■1995.10.30=20歳■位置=投手■球歴=桐光学園高



 ペナント開幕前にめぐってきたクローザーの座。その結果、松井裕樹はセーブ王というタイトル獲得のチャンスも得た。もちろん本人に現段階でタイトルへの欲や意識はない。だが、ストッパー転向決定後の登板すべてで無失点。その資質は十分にあると言えるだろう。

 当初、クローザーを予定していたミコライオが離脱。代役に白羽の矢が立ったのは「三振が取れる」(大久保博元監督)ことが決め手だった。昨季の奪三振率9.78は、パ・リーグでは日本ハム大谷翔平の10.37に次ぐ数字だ。勝敗に直結する最終盤でバットに当てさせない投球は、何よりのアドバンテージとなる。

 昨季は平野佳寿(オリックス)が40セーブを挙げてタイトル獲得。その平野に加え、サファテ(ソフトバンク)がライバルとなりそう。また、ミコライオ復帰後の状況次第で、タイトル獲得の行方は大きく変わってくる。仮に年間を通して松井裕がストッパーを担うことになれば、セーブ王獲得は決して夢物語ではない。

セ・リーグ レース展開予測


黒地は「編集部イチオシ」選手


 昨季最多セーブを獲得した呉昇桓が大本命だ。12試合連続無失点、10試合連続無被安打を記録しており、抜群の安定感を誇る。CSで4セーブを記録するなど大舞台にも強い。唯一の不安はチームの中継ぎ陣が呉にきちんとつなげられるかどうかだろう。

 2位に予想した澤村拓一は、5年目で通算セーブは0とまったくの未知数である。ただ、12年にリリーフで12試合に登板して1勝1敗6ホールド、防御率0.63と好投した実績がある。クローザーの資質は十分にあり、今回の転向がどう転ぶか、大いに注目される。ヒースも先発からの転向で注目される一人だ。

 岩瀬仁紀の後継者に指名された福谷浩司は注目の的・・・

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