ここではさまざまな角度から野球を見ている本誌連載陣の順位予想を紹介する。パ・リーグは似たような予想となったがセ・リーグは大胆な予想が目立つ。さて、その理由とは?





　オリックスは森脇監督が着々とチームを育てているので、今年は期待したい。日本ハムは大谷の調子次第だと思う。投手、野手どちらもできるのはすごいが、十分に力を引き出せていないのでは?　セ・リーグはやはり黒田が広島に復帰したことが大きい。期待したいのがDeNA。チームのムードが変わってきたように感じるし、春季キャンプを見た感じでは筒香、梶谷が非常に良かった。



　ソフトバンクは接戦をモノにしそう。西武の2位は中村、メヒアのフル出場が条件。日本ハムは大谷が先発オンリーならV候補。オリックスは昨年とは反対に投手陣が心配。ロッテはルーキーの中村が新人王を狙える。セ・リーグは戦力が整えば巨人だが打線向上の気配なし。阪神と広島の順位は、広島・エルドレッドが早く戻れば逆になる可能性も。ヤクルトは成瀬次第。DeNAの評価が難しい。6位も。



　もう今季はバファローズとカープってことでよろしいんじゃないですか。他球団のファンとしても「なんか許せる」って感じじゃないでしょうか。金子のシーズン通しての精勤とエルドレッドの一日も早いご快癒を望んでやみません。セ・リーグの阪神、DeNAは直接対決で勝ち越しの方が上になると予想。楽天はミコライオ離脱がなんともお気の毒です。





　昨年の順位予想と同じく、2年越しで日本ハムと広島を優勝に推した。いずれも去年からの右肩上がりを感じさせる勢いがあり、2シーズンかけて頂点に辿り着くと踏んだ。また去年は最下位に並べた阪神とオリックスを2位に挙げた。昨シーズンの躍進に引きずられた感は否めないが、だからといって下位に置くのも天邪鬼に過ぎないので。我ながら弱気な順位予想である(苦笑)。



　12球団の均衡のとれた発展を願う私としては、やはり、オリックスの19年ぶり、広島の24年ぶりの優勝を推したいです。両チームのエース・金子と前田のメジャー転出のタイミングもあって、今年優勝しておかないと両球団とも困ったことになりそうです。巨人は原監督の長期政権が飽きられてきたのか、ちょっと緊張感が欠けているような気がします。



　両リーグとも上位3チームの戦力は拮抗しているので、ケガ人が出たチームが落ちていくんだろうなあ。セ・リーグは各チームが巨人戦に照準を絞って阪神が漁夫の利を得るような気が。パ・リーグは地力に勝るソフトバンクが逃げ切り。カギを握るのはDeNAの中畑采配と松坂に対抗心を燃やすソフトバンクの若手投手陣のふんばり。



「気力充実」の広島に「戦力充実」のオリックス。特に広島は、黒田の復帰に加えて、戦後70年という区切りでもあり、全国的に発生するであろう世論の支持は馬鹿にできない力になるはず。ただし、日本シリーズは、CSで3位から勝ち上がったKY球団・ロッテが広島に4勝3敗で辛勝。「5年に1度のゴールデンイヤー」が流行語大賞に。



　予想というか希望ですね。昨年の優勝チームがそのまま優勝じゃ面白くないです。セ・リーグは、ヤクルトが上位に行くんじゃないかと考え、思い切って1位に。パ・リーグは、昨年Bクラスのチームが優勝に絡んでほしいのですが、地味なイメージの森脇監督が派手に胴上げされるのを見たいので優勝にしました。あの戦力をどう生かすのか楽しみですね!