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東関脇・小笠原慎之介(東海大相模高/投手)、西関脇・茂木栄五郎(早大/内野手)

 

小笠原慎之介
高校球界屈指の剛腕サウスポー


おがさわら・しんのすけ●1997年10月8日生まれ。神奈川県出身。178cm83kg。左投左打。小学1年時に善行野球スポーツ少年団で野球を始め、善行中では湘南クラブボーイズに所属。東海大相模高では1年春から公式戦デビュー。ヒジ痛で出遅れた2年春はリリーフでの1試合みのみだったが、同夏は4試合に登板。甲子園でも初戦の盛岡大付戦で登板。高校球界屈指の左腕として注目を集める。ストレートの最速は149キロ。変化球の球種はスライダー、ツーシーム、カーブ、チェンジアップ。(写真=黒崎雅久)



 1位候補にも挙がる東海大相模高・小笠原慎之介は順調な仕上がりで最後の夏を迎えそうだ。

 背番号1を背負う背中が日増しに大きくなってきた。今春の神奈川県大会準々決勝・慶応戦で約1カ月ぶりの実戦に登板した。

「お尻で立つ意識を持ちながらここまでやってきた」と体幹や下半身を意識した投球フォームを固めた。6四死球と制球に苦しみながらも、8回1/3を1安打無失点と貫録の投球。特に外角低めの制球力は昨年に比べて格段にレベルアップし、11三振すべて直球で奪う充実ぶりだった。

 しかし関東大会では課題の制球力が浮き彫りになった。準決勝の浦和学院戦で完投も4失点で敗戦。完投を意識してペース配分しようと多投したカーブを狙われた。中盤からは制球が効かなくなった直球もとらえられた。雨上がりのマウンドで足下が滑りやすくなっていた不運も重なり、8回には自身初の2被弾。相手のエース左腕・江口奨理は抜群の制球力で完封しただけに「同じ左でも何もかも相手の方が上だった」とうつむいた。

 ただこの試合では抜け球ながら自己最速の149キロをマーク。恵まれた体格と球速。これはどれだけ不調であっても、小笠原の一番の持ち味であることに変わりはない。

 門馬敬治監督は「投手じゃなかったら主将をやってもおかしくないくらい親分肌。周りを引っ張る力を持っている」と小笠原の性格を語る・・・

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