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高木勇人[巨人/投手]
快進撃のちプロのカベ


たかぎ・はやと●1989.7.13生まれ、三重県出身。178cm88kg。右投右打。三重・海星−三菱重工名古屋−巨人2015ドラフト3位。2015年成績19試合7勝7敗129イニング49失点防御率3.00



 序盤戦の苦しい台所事情を救った強心臓ルーキーである。7シーズンの社会人経験から、即戦力は期待されてはいたが、当初は中継ぎ起用が検討されていた。しかし、キャンプで原監督の目に止まり、開幕3戦目の先発デビューを勝ち取ると、巨人の新人では堀内氏以来、49年ぶり開幕5連勝で内海不在の穴を埋めた。150キロを超えるストレート、カットボール、カーブ、フォークなど緩急も自在。特に曲がりの大きいカットボールは独特の軌道で、武器となっている。ただし、6勝目を挙げたところから1カ月以上も勝ち星に恵まれないなど、プロのカベに直面中。打たれることの怖さを知り、これをどう乗り越えるのか。今後のキャリアにも影響する重要な局面に立たされている。

若松駿太[中日/投手]
チェンジアップの精度を高め


わかまつ・しゅんた●1995.2.28生まれ、福岡県出身。180cm75kg。右投右打。祐誠高−中日2013ドラフト7位。2015年成績14試合5勝2敗81イニング1/3 23失点 防御率2.32



 23年ぶりの9連敗にリーチがかかっていた8月2日の巨人戦(東京ドーム)で139球の完封勝利を飾り、チームの救世主となった。若き右腕の今季は自身初勝利を含む5勝(2敗)を挙げており、先発12試合のうち8試合でクオリティー・スタート(6回以上自責点3以下)をマーク。高卒3年目ながら先発ローテーションに定着している。その飛躍を支えているのが、精度を増したチェンジアップ。前述の完封劇でも約4割近いパーセンテージを数えたほどで、140キロ台中盤の直球に数字以上の威力を与えている。大黒柱の大野への負担が増している中、復帰した吉見、新助っ人のネイラーらとともに強固な先発陣をつくり、巻き返しの旗印となる・・・

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