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特集・次代のネオスター パ・リーグ編

西川遥輝×中島卓也×近藤健介×杉谷拳士 日本ハム若手4人衆スペシャル座談会

 


3年ぶりの逆転Vへ向けて、首位の福岡ソフトバンクを追いかける北海道日本ハム。そのチームの中で欠かせない戦力として輝きを放っているのが、近藤健介西川遥輝中島卓也杉谷拳士の若手4人衆だ。お互いを良き仲間であり、良きライバルでもあると公言する4人のスペシャル座談会は果たしてどんな展開に!?
取材・構成=松井進作、菅原梨恵 写真=桜井ひとし(座談会)、BBM

一番近くにいる負けられないライバル


 なぜファイターズからは若手が次から次に台頭するのか。その理由の一端を1人の選手が今回の座談会の中で明かしてくれているが、まずはお互いの関係性、ライバル意識の話題からスタート。Fの新黄金時代を築くホープたちが描く現在・過去・未来、そして飾らない等身大の姿がここにある。

杉谷 みんなはどう思っているか分からないけど、俺はもうユニフォームを着たら3人は一番近いライバルだといつも思っているよ。同じ高卒入団だし、それぞれの成績も意識しているしね。

中島卓 そういった気持ちはもちろん俺もあるよ。特に拳士とはドラフトで一緒にプロの世界に入って、ポジションも同じ内野だったから、最初は「コイツ、ライバルだな」とずっと思っていた。

杉谷 んっ……最初は?もう過去形?(笑)。

中島卓 違う、違う、そういう意味で言ったんじゃなくて(笑)、拳士が途中で外野になったじゃない、それで最初はって言っただけだよ。まあ、いつも一緒にいたし、プライベートでも仲が良かったけど、野球では常に意識をしていた存在だったよ。

西川「仲が良かった」って、それも過去形だし(笑)。

杉谷 いまもそうだよな。もう卓の中では完全に過去の人になっているっぽい(笑)。じゃあ、遥輝と近(コン)ちゃんは?

「ユニフォームを着たら、3人は一番近いライバルだと思っている」と語る杉谷



西川 自分はようやく2年目、3年目あたりから一軍で試合に出れるようになったけど、近ちゃんとかはもう1年目から一軍ですごいガンガン打っていて。それを見てうらやましいなとは思っていたよ、内心。すげーな、早く追いつかないとなって。

近藤 本当ですか!?でも、プロに入ったときは正直バッティングは全然自信がなかったです。

杉谷 あれだけのバッティングをしていても?

近藤 ないです、ないです。むしろ自分の中で自信があったのはキャッチャーとしての守備力と肩でしたから。まあ、その自信は知ってのとおり、いまは完ぺきに打ち砕かれましたけど……。

杉谷&中島卓&西川(爆笑)。

西川 まあまあ、天は二物を与えないってことじゃない(笑)。

杉谷 でも、近ちゃんの肩を初めて見たときはビビったよ、マジで。もう二塁に突き刺すような送球をビュンビュン投げていたじゃない。コイツ、ハンパねぇって。

近藤 でしょ!そこに自信を持っていたんですけど、いつからかバッティングがメーンの人に(苦笑)。

中島卓 ぶっちゃけ、いまは自信失っているの?

近藤 失いかけているギリギリのところです。本当にギリギリっす(苦笑)。

中島卓 ハハハ。でも、俺は近ちゃんの強じんな下半身はうらやましいし、自分にあったらいいなといつも思っているよ。

「良き指導者、良き仲間との出会いが自分を大きく成長させてくれた」と語る中島



西川 あとはその誰からも愛される人柄も持って生まれたものだよね。

杉谷 ゆるキャラね(笑)。

西川 そうそう、そのゆるキャラがいいんだよ。その一方で卓さんとかはマジメ風に見えるところがズルいというか、うらやましい。

中島卓 どういうことだよ(笑)。

西川 マジメではないことはないんだけど、なんかズルいんですよ・・・

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