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特集・2015ドラフト総決算
オリックス1位・吉田正尚「覚悟を持ってプレーしたい」

 

文=佐々木亨、写真=大賀章好

門田級のスイングスピードに注目


“意外”な言葉だった。ドラフト会議を終え、青学大の渋谷キャンパスに駆けつけたオリックス福良淳一監督の第一声だ。笑みを含みながら吉田正尚との初対面の印象をこう語った。

「思っていたより小さいなあ、と。もっと大きいと思っていた」

 吉田の姿は映像でしか見たことがなかった。身長177センチの指揮官にとって、173センチの身長は意外だった。だが裏を返せば、その印象は吉田のポテンシャルの高さをあらためて感じた証のように思えた。事実、「映像では大きく見えたか」という問いに、福良監督は首を縦に振ってこうも語った。

「あの体で、あれだけの飛距離を出せる選手はそうはいない。体が小さくて打球を飛ばすと言えば門田(博光=元南海ホークスなど)さんを思い出しますが、彼もクリーンアップを打てるだけの力はある」

 単独1位指名。それは吉田に対する期待の表れ。最大級の評価だった。

ドラフト会議後、オリックス・福良新監督が東京・渋谷の青学大キャンパスを訪れ、吉田に指名あいさつを行った。早速、ユニフォームに袖を通し、プロ野球選手を実感した



 大学ジャパンの四番を務めた吉田は、今秋のリーグ戦(二部)で打率4割、5本塁打、15打点の“3冠”を記録した。最終戦となった国士舘大戦では2戦連発となるアーチ。「チームを一部に上げることができなかったことが心残り」としながらも、最後は自身の成長をかみ締めて大学野球を締めくくった。特に国士舘大との初戦、延長10回表に飛び出した大学通算17本目となる決勝弾は、吉田にとって思い出深いものとなった・・・

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