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特集・12球団移籍動向を追え!
松中、馬原など可能性を模索する男たちの“就活事情”に迫る!

 

活躍の場を失い、スポットライトからは遠ざかった。それでも、自らの力を信じ、野球を続けたいと模索する選手たちがいる。ここでは戦力外通告または自由契約となった選手の中から12名をピックアップし、現役への思いと現状を紹介していく。

松中信彦・再び輝く場所を目指して




 今季、9試合の出場で1安打に終わった松中信彦が出した結論は、来季の現役続行を目指してのソフトバンク退団。「優勝の瞬間に戦力でいられませんでしたし、選手層も厚くて、ベンチにも僕の居場所はないなと感じた」。19年在籍し、2004年には三冠王となるなど栄華を極めたユニフォームを脱いで、道を模索する。

 しかし、11月8日時点で大きな進展はない。10日の12球団トライアウトも参加しなかった。海外や国内独立リーグでプレーする選択肢はなく、NPB球団からのオファーを待つ。今季負った左肩痛の影響もあって一塁守備に就くことが難しく、DHや代打要員として触手を伸ばす球団が現れるかが焦点だ。ホークスを常勝軍団に高めた功労者が来季もプレーする道は極めて狭まっている。

細山田武史・大好きな野球を少しでも長く




 2013年にDeNAを戦力外となり、ソフトバンクに育成選手として拾われた細山田武史。今季、春先に捕手の離脱が相次ぎ、背番号が「125」から「00」に変わった。6月5日の巨人戦(東京ドーム)では11年以来のスタメンマスク。内海哲也からうれしい、決勝適時二塁打も放った。4年ぶりの安打に「気持ち1本で打ちました」。今季は12試合の出場機会を得た。

 優勝の瞬間も細川亨高谷裕亮に次ぐ、第3捕手として一軍のベンチで迎えた。「野球をやらせてもらえることが一番の幸せ」と、初めての味をかみ締めていた。しかし、ポストシーズンを前に戦力外通告。球団からは職員として残る道を示されたが、現役続行の道を模索し、社会人野球・トヨタ自動車へ入社することが決まった。

鵜久森淳志・プロ一本で勝負




 10月2日に日本ハムより戦力外通告を受け、すぐに現役続行を表明。球団の二軍施設でトライアウトに向けてトレーニングを続けてきた。「自分の生きる道は長打力。打撃練習とウエート・トレを中心にやっています。プロ野球でダメなら野球を辞めようと思います」と覚悟を語った・・・

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