週刊ベースボールONLINE

特集・今年生まれた10の記録 その真相に迫る!
“ヤクルトは山田哲人が打てば勝つ”は真実か?

 

プロ野球史上初めて本塁打王と盗塁王を同時に獲得し、チーム14年ぶり優勝の立役者となった。まだ23歳、5年目の山田哲人はすでにチームには欠かせない存在だ。そんな山田にはある噂があった。「山田哲人が打てばチームは勝つ」果たしてこれは真実か?数字から見える山田のチームへの貢献度を徹底調査した。



山田の本塁打でチームの勝率アップ


 5年目にしてチームの主軸となり、14年ぶりのリーグ優勝の立役者となった。開幕から昨季同様一番としてチャンスメークに徹した。だが7月10日のDeNA戦(神宮)の試合で、ケガで離脱した畠山和洋の代わりにプロ初の四番に座ると、その後の後半戦ではすべてで三番として出場し、勝負強さを発揮。そんな山田にはある噂がある。「山田が打つとチームが勝つ」。チームメートの川端慎吾も「山田の調子が悪いとチームも勝てなくなる」と言っていたことがある。

 一度山田に「山田選手がホームランを打つとチームが勝つ確率が高い」と話したところ、「大事なところでしか打たないからね〜」と冗談めかして返してきた。もちろん本人は「ホームランは狙って打てるものではない。ヒットの延長がホームラン」と常々口にしているから、それは冗談だとしても、何か気になる。

 そこで山田の本塁打がどれだけチームの勝利に直結していたのかを調査した。

 まず、山田が本塁打を打った試合でチームは何度勝利したのだろうか。今季のホームランは38本だが、1日に2本打ったのが4試合、3本打ったのが1試合あるため、32本として考えると32回中9度しかチームは敗れていない。



 これは勝率72%で複数打った日は負けなしだ。ちなみに・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング