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2016キャンプレポート
球界に新風吹き込む期待の若者たち

 

平沢大河オコエ瑠偉ら、高卒ルーキーたちがオフの話題をさらっていたが、これからはそうはいかない。問われるのは実力だけ。本気のサバイバルがスタートを切った。

ロッテ・平沢大河 サバイバルを勝ち抜き目指せ開幕一軍!




「おはようございます。新人の平沢大河です。今年は開幕一軍を目指し、1年間、一軍にいられるよう頑張ります!」

 2月3日、ウオーミングアップ前に行われる恒例の新人選手による声出しで、ゴールデンルーキーが高々と宣言した。

 高卒新人にとっては大きな目標かもしれないが、その言葉を信じさせるに足るパフォーマンスを発揮していた。

 前日の屋外フリー打撃では計52スイング中、バックスクリーン弾を含む6本のサク越えをマーク。スイングスピードは先輩たちにも引けを取っておらず、ほかの選手たちも練習の手を止め、そのバッティングに見入るほど。「遠くに飛ばすことを意識していました。木製バットのほうが芯でとらえれば飛ぶ感じがします」とバットへの順応性も見せており、日に日にプロの世界に慣れていることを感じさせる。

 2日には内野の新助っ人・ナバーロが来日し、内野のレギュラー争いはさらにシ烈となった。野球センスは十分。後は競争を制するタフさが求められる。

楽天・オコエ瑠偉 身体能力プラス技術でレギュラー奪取だ!




 話題性はNo.1。後頭部をV字型に刈り上げて「気合マックス」と宣言。多くの報道陣を引き連れて初めての春季キャンプがスタートしたが、早くもプロのカベに直面している。

 梨田昌孝監督が見守る中で始まった初日のフリーバッティング。「ガチガチになってしまった」と本人が振り返る通り、そのバットは湿りがちだった。指揮官も「タイミングの取り方が少し遅いかな」と課題を挙げた。

 翌日には池山隆寛打撃コーチから1時間以上にわたって指導を受けた。タイミングの取り方などを教わると、直後の快音を響かせ、対応力の高さも見せている。池山コーチは「どこに当たれば飛ぶかを体感していけばいい。少しずつだよ」と黄金ルーキーに諭すように話した。「先輩方のバッティングと見比べて、自分の力のなさを感じました。基本的なスイングの力強さが違いました」

 ただ、それで下を向いているようでは並のルーキー。「初歩的なところからしっかりやらないと」。オコエの向上心は旺盛だ。

ヤクルト・原樹理 先発の一角狙う即戦力右腕

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