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2016キャンプレポート
キャンプのトレーニングメニューを比べてみました!セ・リーグ編

 

キャンプ地では毎日、球団のトレーニングメニューが配られる。ファンサービスで貼り出しているチームもあるので、知っている方も多いと思うが、その日、選手たちがどのように動くかを示し、円滑な取材をうながす意味がある。ここではキャンプ序盤の各球団のトレーニングメニューと各チームの練習の模様を紹介しよう。

2/3 ヤクルト




 キャンプ前半はとにかく走り込みのメニューが多い。午前中は下半身強化のメニューがほとんどで2月2日には12分間走。3日には4段跳びなどの測定のあとに40メートルのシャトルランを行った。午後には投内連係やフリー打撃の練習が待っていたが「キツイ……」と選手たちが口々につぶやく。だが、これだけ追い込めるのも今だけ。そして日本シリーズまで戦い抜く体力がなかったと痛感しただけに、選手たちも必死にメニューをこなしシーズンへ備えている。

2/2 巨人




 かつては初日に紅白戦を組むなど、変則なスタートを切る球団もあったが、第1クールはどの球団も変わり映えしない基本的な練習メニューとなっているのではないか。巨人も例外なく、野手組なら11時20分の「CB・PG(キャッチボール)」の後は、「多捕」、「FB(フリー打撃)」とおなじみのメニューが組まれ淡々とこれを消化していく(2月2日)。

 しかし、選手を戦々恐々とさせているのが10時開始の「W-up・ベースランニング・ランニング」だ。字面だけで簡単な準備運動を想像してはいけない。まだ体のフレッシュな状態の練習の頭に、約1時間を割かれたメニューは、実はこの日、最も運動量が上がるラン系のトレーニング。例えば、全体ジョギングのあと、大の大人たちが楽しみながらも悪戦苦闘したのが“リズムジャンプ“だ。研究熱心な伊藤博トレーニングコーチがこのオフ、発案者の美作大・津田幸保准教授のもとを訪れ、採用を決めた故障防止に向けたウオーミングアップメニューである。



 人気ダンス・ボーカルグループの「EXILE」も体力作りのために取り入れており、音楽に合わせてジャンプやステップを繰り返し、リズム感やタイミングを取る力を養うもの。約10種類のステップで選手たちの息も上がったが、「ハムストリングや、ふくらはぎの故障予防になる」と同コーチもその効果に期待する。なお、この日はさらにショートコーンを使用したシャトルラン、右翼スタンドに上がって階段ダッシュなど朝からみっちり。新生・高橋巨人は、土台(下半身)固めからスタートする。

2/3 阪神

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