週刊ベースボールONLINE

特集・2016春季キャンプ中間採点
DeNA・浸透し始めたラミレス・イズム

 



△=左投(投手)、左打(打者)、□=両打
【2016年予想オーダー】
(二)△石川雄洋
(中)△梶谷隆幸
(一)ロペス
(左)△筒香嘉智
(三)ロマック
(右)△荒波翔
(遊)△倉本寿彦
(捕)高城/嶺井
(投)――

【2016年投手布陣】
※◎確定、○可能性大
[先発]
久保康友
山口俊
井納翔一
三浦大輔
石田健大
三嶋一輝
ペトリック
[中継ぎ]
エレラ ◎
長田秀一郎
[抑え]
山崎康晃
三上朋也

ベンチから配球指示


 就任直後、ラミレス監督は、盗塁をはじめとする「機動力アップ」と「投手陣再建」をテーマに掲げた。今、キャンプで積み上げているモノが成果となって表れるのは、オープン戦が始まってからだろう。

 目に見えない部分で新監督がもたらしたのが野球に対する意識。例えば投手に対して、打者目線から“どんなボールを投げられたら打ちづらいか”など的確にアドバイス。筋道を立てた論理的なアプローチで、チームのレベルアップを図っている。投手、野手、若手、ベテランの隔たりなく選手の置かれた状況を把握したうえでの緻密なチーム作りだ。

 象徴的だったのが2月7日に行われた紅白戦だった。出場した4人の捕手に対して、1球1球ベンチからサインを送った。球種のみならず、内外角のコースまで事細かく配球を指示。一般的に走者がいる場面や、ポイントとなる打者に対して配球をベンチから送ることはあっても、すべての投球を、しかも監督自らがサインを出すのは珍しいケースだろう。レギュラーが固定できない捕手をベンチがカバーし負担を減らすことが狙いで、シーズン中も原則、サインを出す予定だという。「内角をうまく使えた」と試合後、成果を語ったラミレス監督。こうした部分にも新監督の“カラー”を垣間見ることができた。

正捕手候補は4人


捕手のポジション争いは一番の“ホットスポット”。候補は4選手



 捕手は黒羽根利規高城俊人嶺井博希に、ドラフト4位の戸柱恭孝を加えた4人が一軍でシ列なポジションを争いを繰り広げている・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング