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2017年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での王座奪回に向け、いよいよ、新生・侍ジャパンが本格始動する。その前哨戦となるのが11月12日に開幕する「2014 SUZUKI 日米野球」であり、若手主体のメンバーの中で、チームリーダーとしての役割を期待されているのが嶋基宏だ。昨年の台湾遠征でも小久保監督から侍ジャパンのキャプテンを任された扇の要が、日本代表としての覚悟、熱き思いを語る。
取材・構成=松井進作 写真=菅原 淳(インタビュー)、小山真司

すべては2017年のWBCへ向けて


──昨年11月の台湾遠征に続いての侍ジャパン選出。あらためて、日の丸のユニフォームを着ることにはどんな思いがありますか。

 相当な決意と覚悟を持って着ないといけないなとは思っています。前回のWBCやサッカーのワールドカップとかを見ていても、日本を代表して戦うというのは想像以上のプレッシャーがあるんだということはテレビからも伝わってきましたから。そういう意味ではやっぱり重いユニフォームです。

──小久保裕紀新監督の初陣となった昨年の台湾との強化マッチ。親善試合とはいえ、代表戦ならではの緊張感があったと思います。

 それはすごく感じましたね。これが国対国の戦いなのかと。その独特の空気感、雰囲気をあの台湾遠征で感じられただけでも僕にとっては大きな収穫だったと思っています。

──2015年に開催予定の「プレミア12」、そして17年の「第4回WBC」に向けて大事なスタートとなるのが今回の「2014SUZUKI日米野球」となります。どのような目的意識を持って臨みたいと思っていますか。

 小久保監督も言われているとおり、親善試合の感覚はないです。あくまでも17年のWBCへ向けての戦いになりますので、僕たちもお祭りムードではなく、緊張感を持って毎試合やっていきたいです。

7月17日に発表された6人の先行メンバーに名を連ねた嶋(左から2番目)。小久保ジャパンの枢軸を担う存在として指揮官の信頼は厚い



──今回のチームは平均年齢25.7歳と若い選手が数多く招集されたチームとなりました。その中で嶋選手自身が果たすべき役割、求められていることはなんだと思っていますか。

 年齢的にも中堅より上の方なのと、ポジションもキャッチャーなので自分が率先して引っ張っていきたいとは思っています。昨年の台湾遠征でもキャプテンをやらせてもらいましたし、今回もベテラン選手と若手をつなぐ潤滑油みたいな存在になれればいいかなと。

──プレーの面ではどんなところをアピールしていきたいですか。

 やっぱりキャッチャーなので、まずは守りをしっかりやっていきたいです。国際舞台は特に1点を争う戦いになると思いますので。ピッチャーの力を最大限に引き出し、気持ち良く投げさせることが僕の一番の大きな仕事でもありますから。

──今回のMLBオールスターズの中で、キャッチャーとして一番マークすべき選手は?

 やっぱり誰が見てもアルバート・プホルス(エンゼルス)、ロビンソン・カノ(マリナーズ)あたりですよね。どういう配球でどう抑えようか……試合ではきっと頭を悩ませるでしょうね(苦笑)。

──来日メンバーを見てもかなりアメリカの本気度が高い今回の日米野球ですが、その中で侍ジャパンが勝つためには何が必要だと思いますか。

 これまでのWBCを見ていてもやっぱりパワーではなかなか勝てないので・・・

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